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RWC④ セクストンの涙

 国際試合(テストマッチ)などで試合前のアンセムが流れる時、選手たちが肩を組み、時に涙を流しながら声を張り上げる(たいてい音痴)様子は、困難を前に団結する姿として、見ている私の心を揺さぶります。恐怖を信頼で乗り越えようとしているように見えますが、それだけではありません。 


 日本と対戦したアイルランドのセクストン選手は、4年に一度編成されて南半球遠征を行う、イギリスとアイルランドの夢の混成チーム、ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズでも司令塔スタンドオフを務める中心選手です。残念ながら日本戦では欠場しました(日本の勝因の一つと言っていいと思います)。次のロシア戦で初のゲームキャプテンとなり、「幼い頃からの念願だった」とのコメントを出して先週3日の試合に臨みます。試合前のアンセム「アイルランズ・コール」(とってもいい曲です)を歌いながら目に涙を浮かべていました。 

 日本戦に出られずチームが敗れたこと、圧倒的に勝たなければならない重要なロシア戦であること、などの思いの底に、「民族の誇りとしての代表チーム」(そしてそのキャプテン)との思いがあったであろうと想像します。フルコンタクトスポーツであるだけに身体のゴツいヒゲのアスリートが涙しているとそのギャップに胸打たれます。  


 今回の本筋からズレますが、もともと今回のワールドカップに際して考えてみたいと思っていた国(地域)の一つ、アイルランド。話のついでに、「アイルランズコール」の歌詞です。念のために述べますと、この曲は国歌ではなく、ラグビー専用アンセムです。

 一緒に「肩を組んで/shoulder to shoulder」歌って「おもてなし」。 


Come the day and come the hour 

Come the power and the glory 

We have come to answer 

Our Country's call 

From the four proud provinces of Ireland 


Ireland, Ireland, 

Together standing tall 

Shoulder to shoulder 

We'll answer Ireland's call 


ちなみに、以下は、今回のワールドカップ出場国のアンセムを紹介している「Scrum Unison/スクラムユニゾン」というサイト。ぜひ。

https://www.scrumunison.com/