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都立高校入試の理科社会①

 ひと昔前、都立高校入試の理科社会は9割をとって当たり前とされていました。いわゆる共通問題であるため、問題は難度が低く、自校作成高校受験層にとっては随分とハードルが低かったのです。2月の私立高校入試が決着をみる13日ぐらいから暗記を追い込めばまず点になるため、高校入試対策のほぼ全エネルギーを英語・数学・国語の三教科に注いでいても結果がともなう、というようなものでした。

 平成も20年代に入って、様相が一変します。わかりやすい指標で言えば、受検者平均点が徐々に下がり始めます。必要な知識レベルが上がったというより、知識の活用に工夫が見られ、簡単には高得点が取れなくなってきます。それでも、数年単位でみれば平均点が下げ止まりとなって55~60点あたりで安定しているのは、東京都の塾が理社の指導に力を入れて対応を図ったためということができるでしょう。私どもも意識をがらっと入れ替えて、理社は直前だけでは間に合わないと称え、対策の前倒しを行ってきました。

 さらにこの数年、難易度が増しています。「見せ方の工夫」だけでなく、問われる知識も深くなってきていると見てよいでしょう。2019年度春の入試では社会の平均点が52点。複雑な思考過程を要求しています。


 以前の「あっけない」問題より、ずっと「歯ごたえのある」良問になっていると感じています。個人的には歓迎です。それにしても社会の平均点52点はちょっとした騒動でした。

 そうした中で、修立学院の旧中3生の上位クラスの平均点は、理科が90点超、社会でも86点に達していました。タネは単純です。修立学院では、幸い高校生も指導していますから、中学の学習内容を超えた高校の地理や歴史のレベルに意識をおいて指導しているのです。または国立(コクリツ)高校受験を想定して指導していたといっていいでしょう。