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過去問の鉄則④

 修立学院では、各教科の教師が以上の考え方を基礎として、多くの高校の過去問に習熟しています。「○○高校の過去問を初めてやる場合には必ずこの年度を使用する」というように、どの時期にどの年度を使うということがお決まりになっています。また、生徒がどういう状態のときにどの高校のどの年度を使うという題材もいくつも持っています(たとえば、「この数日『ゆるみ』があるな」というようなことは教師間の日常的なコミュニケーションで認識として共有されます。すると「ゆるみ」を自覚し戒めるような過去問をつかう、といったようなことは当たり前におこなっています)。さらに、数年継続して、決まった時期に決まった過去問を使うことで、昨年との比較、一昨年との比較が可能となります。授業で指導している感覚と、数値で表れる結果とを対応させつつ、より客観的な現状把握に役立てることができます。このあたりの指導になると経験値がものをいうところですが、われわれの場合、英語・数学・国語・理科・社会の5教科それぞれで経験とデータの蓄積があります。


 話をまとめる方向に向かいます。

 修立学院の過去問演習は、以下のように徹底的に管理しています。

①原則として自宅でやらずに修立学院の教室でやる 

②使用する年度は教師が(本人と相談の上)決定する 

生徒の状態を考慮して実施する高校と年度を決めています。授業で過去問を扱う場合、候補を数本用意して当日を迎えることを担当者に要求しています。当日までの生徒の状態を考慮した上で使用する問題を1本に絞り込みます。担当者はこのために3~5本程度の問題を解いて(解き直して)当日を迎えるということを実践しています(準備が大変)。 

③少なくとも解答用紙はコピーしたものを渡す 

過去問を市販の冊子そのままでやろうとすると解答用紙が折り込まれていて(しかも縮小サイズ)やりにくいので、コピーで渡します。その際、解答用紙に印刷されている配点は消します。(公立の問題など例外もありますが)配点がわかった上で解く問題など実際にはありえないからです。生徒の過去問演習は計画的に行っていますので、翌日誰がどこの問題を解くかということはすべて前日に分かっています。終業後に翌日分のコピーをとって準備しておきます。年明けの直前期ともなると、コピーをするだけで1時間かかってしまうこともあります。

④採点は教師がする 

たとえ記号問題ばかりの問題であっても、教師が採点して誤答分析を行います。その上で答案を目の前にして、感触を聞き取り、講評をし、意見交換をしながら返却します。得点は無論「えんま帳」に控えます。


 以上のやり方は、さすがにこちらもきついのですが、大事な点だと考えているので指導者一同やり抜いています。結果、入試本番に向かうまで、一人の生徒が解いたあらゆる入試問題の結果は全教科にわたって把握します。