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過去問の鉄則①

 過去問演習が本格化しています。志望校の文化祭や説明会を実見して、志を新たにするこの時期だから本腰を入れて取り組み、成果を上げてほしいものです。ところが、この過去問、使い方を誤ると逆効果となりかねません。学力や得点力がつかないばかりか、モティべーションを失うことにもなってしまいます。 

 効果の上がらない、あるいは逆効果になりかねない過去問の使用法について。 

①あまりに早い時期にやる 

②自宅でやる 

③手当たり次第にやる 

④過去問の「解答解説」を鵜呑みにする

⑤「事後処理」をしない 


①あまりに早い時期にやる 

 これはむしろ保護者の方の指示による場合が多いでしょうか。「あまりに早い時期」とは、単元学習が終わっていない、従って十分な学力ができあがっていない時期、という意味です。英語や数学では特に、です。入試問題のレベルは、いくつかの段階を経たのちにようやく挑戦することができるといったもので、単元学習を終わった直後の段階で挑戦しても点数が取れるものではありません。ましてや終わっていない段階で挑戦してもほとんど意味がありません。たとえば中2生が1年半後を見据えて高校の説明会に行きます。その高校の過去問が配られます。保護者の方が「やってごらん」と声をかける……。何気なくということなのでしょうが、残念ながら百害あって一利なしと思います。高校や書店で入手できる過去問はせいぜい数年分、3~5年分ぐらいでしょうか(しかも直近の数年分)。つまり貴重なものなのです。それこそ計画的にこなすべきでしょう。

②自宅でやる 

 過去問演習をやる意味は、繰り返し述べてきました。一つには「得点力」の向上を目指すものです。である以上、精神的に一定の負荷がかかった状態で行うようにするのがよいでしょう。自宅はどうしても緊張感が生まれにくい環境です。無論「~しながら過去問を解く」は論外です。塾の教室でやるのであれば、外出用の服を着ているというだけで異なった状態となります。教室で行うのであれば、他の生徒と時間を合わせて行うことで、隣の机でカリカリ音が聞こえる状態となります。そういう意味で、極力自宅で実施するのを避けるべきだと思います。続く。