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学習の技術講座⑨ 学習計画の立て方2

①目標ありきの計画 ~事例

 数日前、ある中3生と話した内容を紹介します。

 この生徒とは、これまでに、

○目標の高校に対して、高い合格率で、精神的にも余裕をもって合格すること

○大学受験も見据えておくこと

という戦略的目標を立てていました。十分に高いレベルの高校なのですが、「合格できればギリギリでもいい」ではなく、「まず大丈夫だろう」と思えるぐらいに学力と得点力を高めて入試に臨むということです。むろんこのように合格するなどは言わずもがなですが、あえてそれを意識化しておきます。また、大学受験、特に国立大学を見据えた時、英語力は必須ですし、理社まで含めたバランスのとれた学力を目指すということです。

 そのためには、

○目標よりさらに高いレベルで学習計画を立てること

○教科バランスを意識して苦手科目を作らないこと

○その上で数学で差をつけられること

という目標を立てています。これなら合格すると思えます。ここまでは大目標だと言えるでしょう。当該生徒は、現状まで順調に来ていて、とりわけ数学は底を見せていません。中短期的な学習の計画として「数学を多く」したくなるところを「英語から逃げない」と意識することになります。


 今回の話はその先。まず数学について、

○2月までに消化しておきたい数学の教材は3段階ある(仮にA・B・Cとします)。

○1段階目の教材Aはすでに消化・定着している。

○3段階目の教材Cを年内に消化できれば年明けに第一志望レベルの過去問演習で結果が出る土台となる。

○教材Cを年内に消化するためには11月初旬までに1週して2週目に入りたい。

○そのためには、現在進行形の教材Bをある程度スキップして、早く教材Cに入る。

という学習計画を示しました。

 生徒本人は「教材Bをスキップすることへの不安」を口にしました。当然のことです。われわれとしては直接数学を指導する教師と私とで現状を分析した結果、「教材Bを経由しなくても大丈夫だろう(それくらい教材Aの定着・活用力が優れているということです)」との判断で上記計画をもちかけたわけです。 

 現状を確かめるために、翌日の日特で明治大明治高校、水曜日の授業で中大附属高に挑戦したわけです。結果はそれぞれ6割・8割だったのですが、試験中の様子(問題の選び方、手の動き、過程の正確さなど)も加味して総合的に判断し、「教材Cに入ろう」ということになりました。最後のところは本人の意思です。「今後教材AやBの部分をも注視すること、問題があるならその都度対処法を考えるので、われわれを信用して安心して進んでいい」という点を明言した上でのことです。さっそく教材を渡して、全体の分量を確認した上で日々の学習スケジュールの中に落とし込むよう指示しました。

 一方、英語についても現状を分析した結果、3週間後に「英語シャワー」をすることとし、そのための準備に入ることにしました。