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学習の技術講座⑦ 入試問題への取り組み方2

 「講座」の「入試問題への取り組み方」、「事後処理」。当ブログ「中3の模擬試験②」のところで述べた「事後処理」の話と重なるところです。高校生の模試の場合も全く同様ですので、念のため繰り返します。模擬試験や過去問演習を実施する効果は、事後処理をしっかりできるかどうかにかかっていると言ってもよいでしょう。

①テストの結果を自己採点すること

②誤答の分析をすること

③課題を抽出すること

④課題を克服するための計画を立てること

⑤計画に沿って実行すること

 ①自己採点については、改めて述べるまでもないでしょう。模擬試験の場合は試験が終わると解答解説をもらって帰宅することになります。これを参考にしてすぐさま自己採点に入ります。記述式については、全部不正解でもよいのですが、模範解答を見ながらある程度の得点の目安を出します。入試問題演習の場合は、教師が採点してすぐに返却しますから、それを待っている間に、合格点と自分の得点を(おおざっぱでも)想定しておくとよいでしょう。繰り返しているうちに精度が増していきます。

 ②誤答の分析。間違いの原因はいくつか考えられます。まず、Aまったく聞いたことがない知識を使うもの、解説を聞いて「その解答はどうがんばっても出せない」としか思えないもの。これらはその時点でどう転んでも得点はできなかったものであり、いったん考慮外においてよいでしょう。次に、B難度が高くなく、得点できなければならなかったと思えるもの。このタイプの場合多くはいわゆるミスによる失点ということができます。大切なことは「ミスをしたけどわかっていた」などといいう思考に入らないことです。「ミス」は「ミス」、原因のない「ミス」はありません。どういった性質のミスなのか、どうしてそういうミスをしたか、そういうミスをしないためにはどうしたらよいか、ということを突き詰めて考えなければ「ミス」が活かされず、「得点力」の向上は望めないでしょう。最後に、C既習の問題であり、難度も圧倒的に高いわけではなく、解説を聞いて(読んで)「ああ、それか」「気づけなかった」というもの。おそらくこのタイプの誤答こそ、多くの受験生にとって壁として越えなければならないものです。逆に言えば、この「聞けば分かる」が「試験中分かる」となれば、志望校合格点は一気に見えてくるようになります。要するに、BとCのタイプの誤答こそ、「学力」と「得点力」との落差だということができます。

 誤答分析がしっかりできれば、自然と③課題抽出につながります。試験中の意識の持ち方の問題であるならば、すぐに次の演習に向かってもよいでしょうが、「気づけなかった」という場合、多くは学習内容の精度が課題ですから、振り返ったり繰り返したりする必要があります。④課題克服のための計画を立てて⑤実行したのち、次の演習に向かうことが望まれます。


 夏が終わって秋のとば口にいる今の時期、上のようなサイクルを十全にこなすとなると多くの時間を要します。しかし、そこを何とか踏ん張って「次の授業までに」終わらせなければなりません。そして、われわれが経験的に知っていること、上記復習のサイクルが早くなってきた生徒は合格点に到達間際にいるということです。「もう少しだ、がんばれ。」