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学習の技術講座④ メモの取り方2

 「学習の技術講座 メモの取り方」ではどのような話をするのかという点ですが、30分程度時間をかける話のうち、ここでは重要なポイントを中心にご紹介します。


①メモを取るための大前提となるのは、話をよく聞いて理解すること。

話の内容がしっかり理解できているからこそ話の要点をメモとして残すことができます。自然、「話されるすべての言葉をメモする」必要はなくなります。この意味でもやはり、メモを取ることに意識が向いてしまって聞くことが後回しになることが生産的でないと言えます。

②メモをとったノートを、なるべく早く読み返すこと。

理想的には授業が終了した後の休み時間でしょう。メモを見返しながら話の流れをたどりなおし、あとで復習ノートを作成する際にわからなくならないように書いて膨らませておきます。この時に重要なポイントを見極めて赤いペンで色づけする作業も行います。この段階がおそらく学習の定着にとって重要な意味を持ちます。というのは、あるまとまった話を聞いた直後に数十秒で話を振り返ることをすると定着の効果が倍増すると言われており、授業後すぐに授業ノートを読み返すことは、この意味で定着を促すことにもなります。


 「講座」では以上の話に続けて、さまざまな細かい技術についてもお話ししています。自分なりのメモ記号を作り出すこと、付箋の利用、ペンの色分けの意味などなど。そうしておいて、実践練習として、5~10分程度の時間で教科に関する短い話をしてメモをとる練習をしてもらいます。さらに、宿題も出します。たとえば、今年出した宿題は、「自宅でテレビCMを1つ選んで、それをメモしてくること」でした。30秒程度のCMを集中して見ているとさまざまなことに気づきますし、さまざまなことを考えます。それをメモするわけです。

 こうした実践練習をすると、生徒たちの授業中の様子ががらっと変わります。何が変わるかというとやはり集中力です。「しっかりとした理解が前提」という話が功を奏していると思われますが、下を向いていた顔がすっと上を向いて、緊迫感のある空気となります。 

 この「メモの取り方」講座、実は「話を聞く」スキルの向上という意味で高い効果があるという実感をもちます。