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学習の技術講座② ついでのことながら

 学習の技術講座の初めは「メモの取り方講座」ですが、その前にご紹介しておきたいことがあります。


 修立学院では、ふつう中3生になると、ノートの使用法を指定します。

①授業ノート ②復習ノート ③メモ帳 ④合格ノート 


①授業ノート。授業中は、授業ノートを使用します。授業内容のメモをとるためのものなので、あとで自分が分かればよいので走り書きでかまわず、色使いは原則としてしません(理由があります)。全教科で1冊。復習ノートの作成が終われば破棄してもかまわないものなので、たとえば英単語や漢字の練習をしようが計算をしようがそこは自由です。 

②復習ノート。最終的な保存用のノートです。授業後に授業ノートと頭の中の記憶をもとに作成します。その時点での理解度の確認と、後日振り返るためのものという二つの重要な意味があります。学習の質の善し悪しが如実に表れるもので、われわれの重要な判断材料の一つです(もちろん提出してわれわれが読ませてもらいます)。 

③メモ帳。具体的な教科内容以外の、たとえば学習のための計画、todoリストなどを書きます。授業中・自習中は常時机上に置いておき、宿題のメモだけでなく、学習の必要性を感じたらすぐにメモをするように指導しています。

④合格ノート。およそ受験にかかわる一般的なことがら、全体的なことがらを書きます。入試システム、入試情報、受験勉強のセオリーや方法論、夏期講習会中は日々の学習や生活について振り返る「日記」、入試演習後の分析と感想、などなどです。 


 これらの中で、私が最も重視するノートは、長い受験勉強の時期によって異なりますが、だいたい初期から中期的な段階(ちょうど今の時期まで)では復習ノートです。復習ノートについては、とりあえず形を整えて提出するという段階から高い質のノートを作れる段階になるまでに数ヶ月かかりますが、これが軌道に乗ると、短時間で質の高い学習ができるようになったと見て良いと思います。夏以降になると、合格ノートが重要性を増します。合格ノートにおいて、日常的に自分の現状・課題をみつめて、学習方針や計画を立ててもらいます。 

 修立学院には、卒業した先輩たちの、教科ごとの復習ノート、授業ノート、メモ帳、合格ノートが保管してあります。もちろん、われわれが見て質が高いノートばかりです。現役の受験生に初めからこれらのノートを見せるのではなく、まずは自分で作ってもらいます。そのうち、こちらからの働きかけもあって「もっと良いノートを作りたい」という意識が高まってきたと見た時に、先輩のノートを参考として見せることにしています。この夏もそうした場面がありました。他人のノートを見ることで何か感じるものがあったと見え、次の日から劇的に変わりました。このようにして自分のノートのかたちに近づいていきます。