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国公立大学入試の国語①

 冠模試についついて触れたところから、国公立大学二次試験の国語について、とりわけ京大のそれ。先週の日曜日、京都大学の国語の演習を実施しました(本日の駿台京大実戦模試に向けて)。先週の時程を繰り返しますと、

〇10:30~12:30 演習

〇12:40~14:50 採点(本人たち休憩、待機)

〇15:00~17:00 返却・解説

 トライしたのは2名。どこを見ていただきたいかというと、採点にかかる時間。たった2名分ですが、たっぷり2時間かかりました。もちろん、あらかじめ私の方で解いてあり、解答例・配点・採点基準も決まっているものです。

 京都大学の国語は、一見すれば明瞭です。大問は3つ、設問はすべて記述。たまに漢字の読み書きの問題があります(今回はそれ)。

1現代文 5問 50点 解く目安50分

2現代文 5問 50点 解く目安40分

3古文  5問 50点 解く目安30分


 文章じたいの話なら、京大の文章は中3が読むこともできます。

 私立大学のほうがよほど抽象的かつ難解な文章が出題されます。大学入学後に読みこなすことが必要となる論文を出典として出題するというのはいちおう説明のつく出題方針です。あくまでも「いちおう」。私としては同意できません。中には、文章をやたら難しくすることや、時間の制限を厳しくすることで入試としての難易度を上げているとしか思えないような問題も数多く指摘できます。答案枚数が多い分、必然的に採点の負担が軽い記号選択式や抜き出し式の問題が中心となります(記述式の問題があるにしても、それを解かなくても合格点には到達できるであろうという意味で)。結果として、現場で感じることですが、正答できているのに文章じたいの内容は分かっていないということはよくあることです。理解の深さや厳密さは問われていないのが現状だと言えます。アドミッション・ポリシーに照らしてみたとき、入学試験との連動性に疑問符をつけざるを得ないのが現状です。

 それに比べれば、国公立大学の二次試験は、文章じたいの難解さに「逃げる」ことをせず、「ちゃんと考える」「ちゃんとわかる」という基礎知力を問うていると見えます。必ずしも十分とは言えませんが、それだけの時間も与えられていると言えるでしょう(今以上の時間を与えても受験生の集中力はもたないだろうと思います)。京都大学の国語がある意味で最も難しいとされる理由は、オール記述、一問あたり150~200字程度(マス目のない解答欄5行程度)という点にあります。