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共通テスト②

 英語の4技能や、国語・数学の記述式問題が反故になったとはいえ、高1高2のみなさんは油断してはなりません。 


 私は、これまで授業内外で次のように発言してきました。「試行問題を解くかぎり、記述式問題の導入より、共通テスト全体の傾向の変化の方が大きいだろう」と。

 指摘されているように、従来のセンター試験は比較的「知識を問う」に特化した出題内容であったのに対して、共通テストは「知識を活用する」方に力点が置かれているからです。結果、どういうことになったと言えば、従来型に比べて、必要となる知識の量そのものは低下したという印象です。「活用する」の方はどうか。言葉を選ばず言えば「これくらい機転が利かないでどうする?」。つまり、易しくなった。

 こうしたテスト全体の傾向が試行問題の方向でいくならば、二本柱の頓挫で「センター試験と変わらなくなった」とは言えません。やはり「共通テスト」と呼んで区別しておいた方がよいでしょう。


 問題は、以下の点です。

○高2高1以下の生徒諸君は、従来型とは異なる試行問題型のタイプにも触れて対策をしておくべきだということ。

○試行問題型で必要となる知識の量が軽減されたとしても、私立大学や国立大学で必要となる教科・科目ならば、対策のための学習量が軽減されたとは言えないということ。


 おそらく、受験生全体のボリュームゾーンを考えれば、従来型か試行問題型かという点が大きな問題となる受験生もいることと想像します。しかし、MARCH大以上の4年制大学を目指す受験生にとって、試行問題型で必要とされる「知識の活用」「思考力・判断力」が大きな壁となることはあるまいと思います。してみると共通テストは「失点したら負け」、実施してみると従来のセンター試験に比して平均点があがって、一定のレベル以上の層は「これでは試験の意味がない」くらいになってしまうのではないかと、個人的には思います。そうなると、私立大学もセンター利用入試の実が失われてしまいます。


 われわれとしては「ここで油断をしない」、で行こうと思っています。