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修立学院の夏期講習会②

最終更新: 2019年8月26日

 夏のかたちを決める二つの軸、確認テストと「決戦」。中でも「決戦」は年間指導を通じても核心をなす仕掛けです。最終的な受験校のレベルよりやや易しいレベルの高校の過去問に英数国で挑戦し、公表されている(あるいは推定する)合格最低点を越えることを目標として行う入試演習です。毎年、中3の初回授業(実施日からさかのぼること約6ヶ月)で告知して、受験までの中間目標と位置づけています。遠い目標、近い目標だけでなく、中間の目標として「決戦」をおくことで、生徒たちの動機づけの中心となっています。「決戦」はわれわれと生徒たちの共通言語であり、これがあるからこそわれわれの指導の言葉が裏付けを得ていると言えます。私自身かれこれ20回以上も「決戦」を経験し、従って、夏の時点での得点力のデータが蓄積されており、小さな教室でありながら大きな集団の中での位置づけを知ることにもなりえます。 

 とはいえ、「決戦」という「かたち」をより効果的なものとするためには、いくつかの前提が不可欠です。ただ日程と挑戦する高校を設定してその日を迎えさえすればよいというのではないことは容易に想像していただけるでしょう。

①単元学習が終了し、総復習も終え、教科知識が実践的なレベルに到達していること。

②生徒自身が目標達成(=合格)したいと本気で思っていること。

③指導する教師が目標達成してほしいと本気で思っていること。

最低限、以上の3点が前提となります。①について。受験半年前の時点で実践的なレベルに到達することはよほど効率的に学習をすすめる必要があります。修立学院では、年にもよりますが、概ね5月の時点で単元学習を終えて入試問題に挑戦し始めます。②について。生徒自身が本気であるからこそ、さまざまな長所や短所が鋭く見えてきます。本番を前にしてネガティブになる生徒、虎視眈々と身構えて目標を達成する生徒などなど。夏にこうした問題が見えてくれれば残り半年間の指導の参考にもなるわけで、本番一発勝負(しかも受験の場合本番何が起きたのかということは多くの場合知り得ません)の指導に比べればはるかに有利な経験値を得ることができます。その意味では、われわれの「決戦」は模擬試験以上の存在になり得ています。③について。これは「決戦」に限ったことではなく、結局受験指導の根幹にかかわることだと思います。生徒は鏡、こちらの中途半端な気持ちは伝わり、結果もそれなりのものにしかならないでしょう。こちらが本気で何とかしたいともがくから生徒本人も本気で自己の課題に向き合うのだと思います。少なくとも中学生まではそうであるようです。また、本気であるからこそより良くしようという思考がはじまり、たとえばミスをしないようにするためにはどうしたらよいか、真剣に考えるようになるようで、対策の手が効果を上げ始めます。

 今年も、「決戦」に向かっています。