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中3の模擬試験②

 模擬試験や過去問演習は、受けたあとが大切です。点数を出してそれで一喜一憂しているだけでは意味が半減します。模擬試験の場合、VもぎやWもぎは答案と成績帳票が返却されるまでに1週間程度かかってしまいます。中学生の駿台模試や、高校生の模擬試験の場合は1ヶ月もかかります。業者から返却されるのを待っていてはいけません。


 事後処理までを含めて「模擬試験」であると心得るべきです。事後処理というのは、

①テストの結果を自己採点すること

②誤答の分析をすること

③課題を抽出すること

④課題を克服するための計画を立てること

⑤計画に沿って実行すること 

です。その意味で1週間後というのは遅すぎるのです。1ヶ月後? 受験生である以上1ヶ月も停滞しているはずもなく、いわば1ヶ月前の自分を見せつけられても「今さら」ですし、しかもそれで一喜一憂しているようでは受験生としていかがなものか、です。

 修立学院では、模擬試験を受験したら遅くとも翌日までに上記①~④を終わらせて⑤についても始動するよう指導しています。過去問演習ならば、原則当日返却し解説を終わらせるようにしています。

過去問演習(模試) → 課題克服 → 次の過去問演習(模試) → 課題克服 

というようなサイクルこそ望ましいわけで、過去問の数をこなそうとするならば、自然、

①~⑤をいかに早く終わらせるかということが重要になってきます。

 より子細に見てみると、上記①~⑤のうち、①については問題なく自分でできなければなりません(厳しく採点することができるかどうか)。ところが、②の誤答分析や③の課題抽出をするためには、その教科について、全体像を把握し、教科の学力(あるいは得点力)がどういった要素から成り立っているのかということが分かっている必要があるため、状況によりサポートが必要です。「ミスをした」、「2番の関数を間違えた」、「4番の長文ができなかった」だけではその先どういった対策を講じればよいかがあいまいです。「ミスをしないようにしよう」「関数全部やり直し」「長文ひたすら読む」では対策と呼べないほどのんびりしています。英語長文の例で言えば、分からない単語が多かったのか、一文の構文がとれないところがあったのか、長くて読み切れなかったのか、読むことはできたけれど設問に答える段階で文法問題で間違えたのか、選択肢をよみ誤ったのかなどと、「だから○○をやろう」という具体的な対策を見据えた分析が必要です。この時期ならば、受験生もそうした見方がある程度できるようになっているので、帰ってきた生徒と話をしながらそのあたりの話をして、自覚を促すのが指導するわれわれの役割です。  


 これからの時期、過去問演習が増えていきます。得点力が増すかどうかは、以上①~⑤の事後処理の質とスピード感とにかかっていると言ってよいでしょう。