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「坂本さん、おすすめですよ」推薦図書とは何か

最終更新: 2019年8月26日

 S-Pageの自己紹介で触れました。緒方の読書案内(歴史篇)「坂本さん、おすすめですよ」。「坂本さん」とはだれなのか。少なくとも今回きっかけとなった高3の坂本くんを指すのでないことは言えそうです。「さん」と「くん」。「坂本竜馬」? なぜ私が竜馬に図書を推薦するのかがわかりません。そう、これはどうでもいい謎です。


 私は、「推薦図書」(=読んだら?)というものを作ろうと思ったことがありません。「新潮の夏の100冊」(=買ってくれ)などと店頭に並べられてもあまり興味がわきません。中学校や高等学校で指定する「課題図書」(=読め!)など論外だと思ったりもします。

 自分が若いとします。尊敬する対象があるということが、さしあたり「若い」ということです。自分に尊敬する(あるいは、敬愛する)人がいれば、その人に本を推薦してほしいと思います。その人のたどった道筋を追いかけたいからです。本は人なり。本棚は人なり。推薦図書は人なり、です。そうした具体的な行為なしの「尊敬」は、何か手に入らないものを指をくわえてみているだけのような気がします。そうした見方で逆の立場から言うと、「推薦図書」とはいわば「オレの後を追いかけてみろ」と高い所からモノを言っているようで気が引けます。だから「推薦図書」を作ろうと思ったことがないのでしょう。


 今回、やや出しゃばって読書案内(=ボクはこんなんを読んできたよ。)を作ろうと思いたった前後には以上のような思いが去来し、そのあたりの(たぶん坂本くんに対する)微妙なはにかみが「さん」になったと言えそうです。反応次第ではと「(古典)文学篇」や「現代思想篇」も構想していたのですが、やはりやめることにします。おさわがせしました。